笑うルール

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「ノリがいい」というよりは、
「こういう場面では笑うのがルールだから笑っている」
という印象だ。
彼らにとって「(他人の)笑いを取る」というのは、
日常生活の中で最重要で最難関の行動と見なされている。
だから、何かを見たりだれかに会ったりしたときに、
とにかく笑いで反応するというのは、
彼らにとっては最高の"おもてなし"なのではないか。

若者たちは、人より早く、大きな声や大げさな身振りで笑うことで、
懸命に「自分もこの場にかかわっているのだ」ということを
アピールし、自己確認しようとしているのではないか。
小学校の行事でもボランティア活動でも、今は何事をするにも
「積極的に参加することが大切」と言われる。
その中で育ってきた若者たちが、
「とにかく何らかの形で参加しなければ」という思いから、
とりあえずだれにでも簡単にできる「笑う」という行為を
選び取っているのだとしたら。
それはそれで、けっこう疲れることなのではないだろうか。
「笑いながら疲れている若者」

(「若者の法則」、香山リカ)